2024 .05.15
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サムサラ・・・と、呼び捨てで書くのがはばかれるほど、サムサラ様はいかにも聖職者という印象があった。
緊張してしまうのだ。どうしても。俺には自分が屑であることの自覚があるから、俺の不用意な行為が、発言が、彼らを汚してしまうのではないかと。最も尊ばれ、敬愛されるべき人たちをだ。
どうしてこんな風なのか、正直自分でも良くわからない。普通にしていればいいのに、それができないのだ。
しかし、なんというかサムサラ様は、ただの呑み助だな。
気がついたらため口でしゃべってしまっていたが・・・もういいかなと思った。
カシマに芋ショウチュウというものの呑み方をレクチャーしてもらい、三人で乾杯する。
さて、今回は、呑んだ気安さのために、なれなれしい口をきいてしまったが、次にサムサラ様にお会いしたとき、俺はどういう態度でいればいいのだろうか。
「おう、久しぶりだな、サムサラ!」
とか言えばいいのか?多分、俺からこんな風に話しかけられたとしても、少しも気にされない方だろうことはわかってる。というより、むしろ、俺のこのかしこまったしゃべり方を、気にされているようだった。
とても気持ちのいい方だ。不快な思いをさせたくない。
一緒に酒を飲む約束をしているし、そのことはとても楽しみなのだが、だからこそ、少し考えておかないといけない。
こういうときに自然とできない自分に、いつももどかしい思いをする。
カシマのように、どこででも、誰とでも、(多分)自然体でいられるヤツがうらやましい。
はじめてのショウチュウは、癖になる味だった。
蒸留酒が飲めるようになったのはうれしかった。
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