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2024 .05.14
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2013 .08.16
 俺は救世主というものをはじめてみた。
 救世主の名前はブランフィーユで、愛の国の出身。
 聖剣を携え旅をしているという。
 彼女には本当に申し訳ないのだが・・・、俺の頭の中は「ふーん」で、いっぱいだった。

 おそらく俺の、そういう態度が表に出ていたのだろう、エルフのウィリーから「め、」されて、少し反省した。
 結局俺はやっかむことしかできない、何もできないし、しない側の人間だ。
 ブランフィーユの行く道を本当の意味で阻むモノというのは結局のところ、俺を代表する弱く庇護を受ける側の人間にあるのではないか。英雄が、勇者が、本当に頭を悩ませる相手とは、強大な敵ではなく、前例に無い災厄でもない。無理解な一般大衆の、愚鈍さ、無関心さにあると俺は確信している。
 ブランフィーユの本当の敵は要するにこの俺だ、ということ。

救世主か。
夢にもなりたいと思ったことはない。
だいたい、他人を救おうだなんて、なんともおせっかいではないか。
俺はおせっかいなやつは大っ嫌いだ。

しかし、この救世主は、以外と悪くないとうか、なかなか話のわかるやつだった。
もっと押し付けがましいものかと思ったらそんなことはなかった。冗談も通じる。話せばとても愉快な人なのだ。

…頑張ってほしいものだ。

いつかカシマも交え四人で飲み交わせたらいいなあと思う。
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2013 .08.11
 アティは500年生きている。
 幼い容姿とは裏腹に、何人もの生きた証を抱いた娘だ。
 酒場に二人で行き、彼女が本当に大人であるという証拠を見てきたが、俺のなまくらな目はそんなことではなかなか信用はしない。アティの年齢は見た目どおりに見えたし、ついついそういう扱いをしてしまう。
 だが本当にアティは500年生きている。
 長い耳がその証拠だ。
 俺とは比較できないほどたくさんの人と出会い、たくさんのものを見てきただろう。
 あらゆる出来事に心を麻痺させることは無かったのだろうか?
 新しいものを楽しみ、喜びを得ることができる常態のことを成長と呼ぶなら、この成長はいずれ終わりを迎える。経験と推測で粗方の事は把握できるようになり、そうなると、物事の新鮮さとは失われていくものだ。
 年を取ればとるほど、知らないもの、分からないものが恐ろしくなる。
 おれはもう、素直に知らないものの事を喜べなくなってしまっている。しかしアティはそうではない。まだ楽しんでいる。これはかなりすごいことなのではないかと、個人的には思うのだ。

 アティはその柔軟な精神で、人間の欲望にまみれた世界をどう受け止めているのだろう。若い心は醜さを嫌っているように見えた。美しくはない人間の世界に、それでも住まうのは、人間がひっきりなしに生まれて死に行く新しさが面白いからなのでは…。邪推しすぎか。

 彼女が持っているその果てしない時間について、酒を飲みながら少し考えた。
 どこにも着地しないまま、夜は更けていった。
 
クナンフェス
 俺はバーベキューをした。
 それが全ての間違いの原因だった。
 俺のせいで、フォシルや、サザや、黒子(クロ)や、ジョーや、アルシャインや、ブラッドマンや、ビヴァーチェを混沌にまねいてしまった。ブラッドマンは海の旧い神々に見出され、顔が魚に近くなり、体臭も潮くさくなった。そして俺のせいでマジカルテレフォンはリンリンと鳴り、俺のせいで・・・(延々と非建設的な文面が続く)

 クナンフェス、俺は誓う。二度とバーベキューはしない。
 あんなリア充なイベントは学生どもにさせていればいいんだ。
 
 そもそも俺は賑やかしいことは嫌いなのだ。
 いつだって一人で生きてきた。これからもきっとそうだろう。
 悲しくはない。水着を見たからだ。
 クナンフェス、俺は水着を見た。
 お前の名前を心で叫んだ。聞こえただろうか。あの場にクナンフェスがいれば、きっとクナンフェスは満たされただろう。
 だが俺は満たされない。孤独は暗く深いものだ。簡単に満たされるものではない。
 少し満たされたけど、少しだ。本当だ。
 さよならクナンフェス。俺は街に戻る。
 さようなら。

 
2013 .08.07
 書いてしまうときっと、空想というか妄想のようだと自分で思うんだろうが、一応書いてみる。
 気がついたら空中に浮く島の上に居た。
 
 思ったとおりうそ臭い文面になりがっかりしたが、事実なので仕方がない。
 細い月の明かりは少なく、星明りだけが頼り。一面に広がる草原のほかは風が強く吹いているだけで、状況を判断する材料は少なく、しかも自分は高いところが苦手だということもあり、このどうしようもできない現実を前に取り乱してしまった。

 みっともない俺の前に、エスペランサは悠然と現れる。
 彼女の姿を目にしたとき、正直島の住人なのではないかと疑った。なんだか現実離れしているように思えたのだ。目を覆う布がそう思わせた原因の一端であることは否定できない。
 エスペランサも理由もなくこちらにやってきてしまったと言った。
 俺たちは帰る道を探すことにした。

 島はゆっくりと移動していた。そして島の中と外とは風向きが違っていた。
 扉は突如現れた。建物はなく、扉だけがあった。なぜ見通せなかったのかは分からない。星明りが暗かったから・・・ではないと思う。
 扉を開くことにした。エスペランサがいなければ、その扉を開いていたかどうか分からない。
 開いたにしても、その開いた扉に飛び込む勇気が俺にはないのだ。
 
 扉の向こうはやはり地続きの草原だ。しかし風の匂いが違っている。俺はこの非日常を受け止められないでいた。この扉は潜ってもいいものなのだろうか。新しい罠なのではないか。混乱する俺にエスペランサは言った。「考えるのを止めればいい」

 
 はじめ、エスペランサは何もかも知っているような気がした。それでいて、何も知らない幼い子のように、平気で笑う。

これが冒険者。

 気がつくともと居た場所に戻っていた。 
 空を見上げたが、島の影は見当たらなかった。
 


 俺は別に女性の水着姿を拝みにSEAに来たわけじゃないんだクナンフェス。
 もう居なくなってしまった相手にいっても仕方がないが、バーベキューがしたいわけでも、大人数と親しく話せるコミュニケーション能力が欲しいわけでもなく、俺はただ、孤独を味わっていたいだけ。俺は孤独が好きなんだよクナンフェス。
 あの時の事は忘れて欲しいと思っているのに、それでも二人で共有した時間を、尊いとも思っているんだ。ああ、どうして女なんだよクナンフェス。
 

 俺はお前の事を忘れないだろう。
 裏ボスを目指し、親父ギャグを言う親父のような女クナンフェス。
 俺は断じて水着姿を拝みに着たんじゃないぞ。
 
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